病態
解析データ 01:病態プロファイルの整理(主要指標)
HOMA-IR/HOMA-β/Cペプチド)の分布整理
本ページでは、インスリン注射の中止が観察された症例25名のうち、
主要指標がそろっていた17名を対象に、病態を構成する主要指標の分布を整理します。
ここに示す内容は後ろ向き解析に基づく観察結果であり、特定の治療効果や転帰を保証するものではありません。
① インスリン抵抗性(HOMA-IR)の分布
観察された分布
-
HOMA-IR ≥2.5:17名中10名(約6割)
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HOMA-IR ≥5.0:17名中7名(約4割)
医学的解釈(仮説)
本集団では、インスリン抵抗性が病態の中心に存在していた可能性が考えられます。
インスリン注射の中止が観察された後も、
「インスリン抵抗性が完全に解消された集団」とは言えず、
病態の主軸は依然として抵抗性側にあったことが示唆されます。
② 膵β細胞機能(HOMA-β)の分布
観察された分布
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HOMA-β ≥20:17名中15名
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HOMA-β ≥40:17名中11名
-
HOMA-β ≥100:17名中4名
医学的解釈(仮説)
大多数の症例において、膵β細胞の分泌能は一定程度保持されていました。
明らかな分泌枯渇を示す症例はほとんど認められず、
一部の症例では、インスリン抵抗性に対する代償的高分泌が生じていた可能性も考えられます。
③ 内因性インスリン分泌(Cペプチド)の分布
観察された分布
-
Cペプチド ≥1.0 ng/mL:17名中15名
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Cペプチド ≥2.0 ng/mL:17名中11名
医学的解釈(仮説)
実測値としても、内因性インスリン分泌は十分に保持されている症例が多いことが確認されました。
これらの結果は、HOMA-βで示される分泌能の分布を、生理学的に裏付ける所見と考えられます。

病態プロファイルの総合的整理(仮説)
本解析対象となった集団では、
-
膵β細胞分泌能は完全には失われておらず
-
インスリン抵抗性が病態の中心に存在し
-
内因性インスリン分泌は実測上も確認できた
という特徴が共通して認められました。
これらの所見から、
インスリン注射の中止が観察された背景として、
「インスリン分泌不全そのもの」よりも、
インスリン抵抗性とホルモン調節異常が重なった病態が関与していた可能性が示唆されます。
本ページのまとめ
本ページで示した内容は、
当院の診療データを用いた後ろ向き解析に基づく仮説的整理です。
ここで示した病態プロファイルは、
個々の患者さんにおける治療方針や転帰を示すものではなく、
実際の治療判断は、病態・検査結果・治療経過を踏まえて
医師が個別に判断する必要があります。
【出典・解析条件(概要)】
出典:HDCアトラスクリニック 院内データ解析
実施主体:HDCアトラスクリニック
調査期間:2025年12月〜2026年2月
対象:
当該期間にHDCアトラスクリニックに通院し、
インスリン治療歴を有し、診療経過の中でインスリン注射の中止が観察された症例
解析対象数(N):
主要指標(血糖・インスリン・HOMA-IR・HOMA-β・Cペプチド)が確認できた17名
解析方法:
診療録および血液検査結果を用いた後ろ向き集計(匿名化)
※本データは、当院において実施した院内解析に基づくものであり、
特定の治療効果や転帰を保証するものではありません。