数値目安
具体的な数値の目安 −Cペプチドによる参考水準
症例解析から見られた Cペプチド値の傾向を整理
このページでお伝えしたいこと
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インスリン注射の中止が確認されるかどうかを検討する際、
最も実用的な指標の一つが Cペプチド(CPR)値です。 -
SURPASS試験の公式文書には、インスリン注射の中止に関する明確な数値基準は示されていません。
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一方で、HDCアトラスクリニックにおける院内解析では、インスリン注射の中止が確認された症例に共通して認められたCペプチド値の水準が確認されました。
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本ページでは、当院の院内データと既存の臨床試験の知見を踏まえ、Cペプチド値の「参考となる数値目安」について整理します。
※本内容は、特定の治療結果を保証するものではありません
Cペプチド値の目安(院内解析より)
参考となる下限水準
空腹時Cペプチド 1.0 ng/mL 以上
インスリン注射の中止が確認された 17名 のうち、
約88%(15名) が、
空腹時Cペプチド 1.0 ng/mL以上 を満たしていました。
このことから、
内因性インスリン分泌能がこの水準以上に保たれている症例では、
治療調整が検討される余地が残されている可能性が示唆されます。
分泌予備能に余力が示唆される水準
空腹時Cペプチド 2.0 ng/mL 以上
インスリン注射の中止が確認された 17名 のうち、
約65%(11名) が、
空腹時Cペプチド 2.0 ng/mL以上 を満たしていました。
この水準では、
β細胞の分泌予備能に比較的余力がある状態が示唆され、
治療経過において調整の選択肢が広がる可能性が考えられます。
SURPASS試験の知見との整合性
この数値的な傾向は、
SURPASS-4およびSURPASS-5試験の設計とも整合しています。
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両試験では、1型糖尿病(β細胞機能が著しく低下した状態)は除外対象とされていました。
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これは、マンジャロの作用が
一定のβ細胞機能が残存していることを前提としていることを示唆します。
また、SURPASS-5試験では、
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糖尿病罹病期間が比較的長い患者さん
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すでに基礎インスリン治療を受けていた患者さん
も対象に含まれており、
β細胞機能が完全に失われていなければ、
治療反応が得られる可能性があることが報告されています。
罹病期間が長い症例における示唆
SURPASS-5試験の参加者は、
平均糖尿病罹病期間が 13.3年 と長く、
すでに インスリン・グラルギンを平均30単位/日 使用していました。
このように、
長期間インスリン治療を受けていた集団においても、
チルゼパチド 15mg群 では、
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インスリン投与量の減量
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HbA1cの改善
が同時に報告されています。
これらの結果は、
罹病期間が長い症例であっても、β細胞が完全に枯渇しておらず、
Cペプチド分泌が確認できる状態であれば、薬剤刺激に対する反応が得られる可能性を示唆します。
まとめ:数値目安の整理
院内解析および臨床試験の知見を踏まえると、
インスリン注射の中止が検討される際のCペプチド値の参考水準は、以下のように整理できます。
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空腹時Cペプチド 1.0 ng/mL 以上
→ 内因性インスリン分泌能が一定程度保たれている可能性を示す水準 -
空腹時Cペプチド 2.0 ng/mL 以上
→ 分泌予備能に比較的余力があることが示唆される水準
糖尿病の罹病期間が 10年以上 の症例であっても、
これらの分泌能が確認される場合には、
治療調整を検討する余地が残されている可能性があります。
※本ページの内容は、個別の診療判断に代わるものではありません。
※治療方針は、検査結果や臨床経過を踏まえ、医師が総合的に判断します。
【出典・解析条件(概要)】
出典:HDCアトラスクリニック 院内データ解析
実施主体:HDCアトラスクリニック
調査期間:2025年12月〜2026年2月
対象:
当該期間にHDCアトラスクリニックに通院し、
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)による治療を受け、
インスリン治療歴を有していた症例
解析対象数(N):
上記対象のうち、診療録および血液検査データが確認でき、
医師の管理下でインスリン注射の中止が観察された症例:25名
解析方法:
診療録および血液検査結果を用いた後ろ向き集計(匿名化)
※本データは、当院において実施した院内解析に基づくものであり、
特定の治療効果や転帰を保証するものではありません。